現在33歳。前の書いたのが16年前の当時18歳。
当時の日生学園を中退し、地元の定時制高校(昼間)の転入試験の合格までが書かれていた。
その続きを振り返りながら書いてみる。
2年生(2回目)
2年生への転入という事で周りのみんなは1個下になる。
入ってからはとにかく学校に行くのがめんどくさくて、というか友達もできなくて、
日生学園というスパルタ学校から、
学校休むのも、遅刻も、好きな時間に帰ってもOKなユルユル学校へ。
ぬるま湯にどっぷりとつかり、夏休み後は全く学校に行けなくなる。
唯一の思い出は、テストの時にJRが人身事故で振替輸送になり、初めて乗った名鉄に行先を間違えてのってしまい、無人駅に取り残され、学校についたころにはテストが終わっていた。なんとか懇願して別室で1人でテスト受けさせてくれたこと。
夏休み後は週1回に学校の相談室のカウンセラーさんに会いに行き他愛もない会話をして楽しんでいた。当時聞いていた深夜ラジオなんかの話をしていたと思う。
2年生(3回目)
周りのみんなは2歳も年下。すっかり友達を作る気さえも起こらず、常に機嫌がわるそうにぶすっとしていた。周りを見下すように。
一番にして唯一の思い出は体操着の仕様がみんなと違い恥をかいたこと。
自分のはゼッケンに名前が書いてあるタイプ、1学年下のは胸にアルファベットに刺繍があるカッコイイのに変更されていた。
明らかにダブりが一目でわかる仕様だった。
それ以降は一切体育は出席しなかった。あと学校行事に修学旅行を含め一切出席はしなかった。
この学校は1年生の時は6時間授業というものが存在しない、毎日が4時間授業。日生学園の時に貯めていた単位貯金を使いなんとか何とか3年生へ進級。
ここで問題となったのはやはり体育と学校行事の問題。2年生では完全にスルーしていたが3年次には両方出席しなければ単位がもらえず卒業できないとのこと・・・
正直かなり迷った。同じ学校の通信制に編入か、もっと家から近い通信制、はたまた最悪は退学。
編入するエネルギーか体育と学校行事にでるエネルギー。
どちらにエネルギーを使うか考えた結果、後者になった。
3年生
体操着は周りと統一すべく刺繍入りのものにしてもらった。
だが学校行事の参加はとにかく不安だった。参加してるフリをしなければと。
でも実際は杞憂に終わった。
学校行事はもちろん、その他全部学校生活ひっくるめ、すべてが最高になるなんてこの時は想像もしていなかった。
全てのきっかけは身体測定だった。
去年も同じクラスだったKが突然しゃべりかけてきた。
「俺、座高が高いんだ」とかいうものだった気がする。去年同じクラスだったが一切しゃべったことのないやつに自分がどう返事したのか思い出せない。
そこからどういう経緯か洋楽の話で盛り上がり仲良くなった。昼休みには誰もいない夜間定時制の校舎で隠れて弁当を一人で食べていたけど、それからは一緒に食べるようになった。
Kが友達になってからは周りのクラスメイトと普通にしゃべれるようになった。
去年までは一切誰とも会話してこなかった人間がここまでできるようになったのは今考えても感動ものだ。
学校行事は楽しかった。文化祭では放課後、男子で一人だけ作業を手伝ったぐらいに。
この時、教室窓際の席から外の風でカーテンが舞うのを見て思ったのが、
「ずっとこのままでいられたらいいのに」
この年知ることになるPerfumeの Dream Fighter の歌詞みたい。(当時はポリリズムがACの曲で流れてました。)
これは今でもはっきりと覚えている。
なぜ3年の時に修学旅行がないんだとがっかりもした。
好きな人もできた。隣のクラスで去年までは一緒のクラスだった子。
きっかけは通学の電車で何回か見かけるようになったことだった。
同じクラスだったがJR(殆どの生徒が名鉄を利用しJRはレアだった)利用だったのを知らなかったので新鮮に感じ、同じ方からきてるとの親近感からだった。
どんどん彼女のことがきになって、駅で探すようになっていた。
話かけるなんてことはできなくて、ずっと目で追うことしかできなかった。
いつだったか彼女は眼鏡をかけて来たことがあった。眼鏡のイメージが全くない自分は、最初誰なのかさっぱり分からず、他の学年の人かと思ってしまった。
彼女とは卒業までずっと話しかけることができず、毎日毎日ため息をついていた。
PerfumeのTwinkle Snow Powdery Snowでいう「僕のため息はつきたりないほど」
卒業式が近づくにつれて焦り続ける毎日。
ついに卒業式の当日を迎えた朝は起きた瞬間から心臓がバクバク。こんな体験後にも先にもここだけだと思う。相当追い詰められていた・・・
駅であったら絶対に話かけて、好きですっていうぞと気合を入れて操業式に参加する母より先に電車にのって駅で探し続けたが彼女は見当たらない。もう二人きりで話すチャンスはないのかとかなり気を落としていた。
めちゃくちゃテンションが下がる中学校に到着。学校の後輩から胸にバラを指してもらい、友達や先生と記念撮影。
そして式が終わり最後のホームルーム。自分の心配はよそに同じ茶道部の友人の世話を焼き、メアドを友人の好きな人に渡してあげた。返事はこなかったみたいだけど・・・
自分はといえば中々踏み出せないまま時間だけが過ぎる、みんなそれぞれ最後に帰っていくなか悶々と動けないでいた。
しびれを切らした友人(Kはソッコー帰っていて別のクラスの)が無理やり引っ張って行ってもらい隣の彼女の教室へ。しかし彼女の姿はすでに無くなっていた。
だが幸いにも彼女の友人がまだいたので連絡先を教えてくれて必死に頼みこむ。
彼女に連絡をしてもらい教えてもいいよとのことで連絡先をもらった。メールアドレスは初期設定のままだったのがすごく以外だった。
そこから図書室の司書の先生の所に最後の挨拶と顛末を説明。どうメールを書いたらいいのか相談するついでに夏休みで東京に行ったときに買った時効警察のグッツを渡した。あと連絡先も交換した。
そこで先生に聞いたのは彼女は図書室にも何回か来ており本が好きだろうからそのことから話を広げてはどうかという事。また彼女は同窓会にはおそらく来るタイプではないという事だった。
自分も彼女が本が好きだろう事はしっており、彼女の図書カードもチェックしていた。
彼女は恩田陸が好きなようで複数冊かりられていた。
流石に学校の図書館から同じものを借りるのが気が引けたので地元の図書館で借りて読んでみたが自分には良さが全く分からず、読むのが苦痛だった。
それから家に帰ってから彼女にメールを送った。めちゃくちゃ悩み考えて。
それから程なく返事がきて彼女はファンタジー小説が好きなことが分かった。
当時本はよく読んでいたが、歴史や野球関連の本ばかりで小説といえば東野圭吾ぐらいしか読んだことがなかった。
そして以外だったのは彼女も周りのクラスメイトより年上であったこと。
だから先生は同窓会には出ないだろうと言っていたのかと合点がついた。実際に彼女は卒業式後はソッコー友達より先に帰っていたKのように。
何回かやり取りする中で彼女からボウリングに行かないか誘われた。
まさか向こうから誘ってきてくれるとは嬉しいさ以上に驚いた。
彼女の友人が一緒に来るとのことだったので、中学の友人にきてくれるように頼みダブルデート的な感じになった。
実際に会って話すのは緊張して食事で入ったパスタ屋でも話が中々盛り上げることもなく、移動中の電車では男女別々で話すこともできなかった。
最後の帰りる時まで気まずい感じになってしまった。
その後彼女は学校で忙しいからと返信が遅くなり、程なく連絡が途切れた。
しばらくは立ち直れなかった。もっとうまくあの場で会話できたらと何度も思った。
もしここで彼女とうまく交際に発展するようなことがあれば、その後の人生においてもかなり違ったものになってたんじゃないかと今更ながら思う。
実際に自分は女性と初めて付き合うようなったのは婚活してからなのだから・・・
何はともあれ最後の3年生は書ききれないほどの思いでができ、実際にここで当時を思い出しながら書いているのが楽しかった。
ギリシアの哲学者も過去を誰の手にも邪魔されない神聖なものと言っていたし。
3年生から何度でもやり直したい。
そう思えるような今を生きていけたらと思う。
やっぱりボウリングに負けて、カラオケではにポリリズム歌ったこと、ドラクエ5はフローラ派と言ったのがまずかったかな・・・今はビアンカです。